天同星(てんどうせい)- 社交的でユーモア溢れる

封神演義での天同星は文王(姫昌)

文王の名は姫昌(きしょう)と呼び、温厚な性格と的確な判断力で部下からも民衆からも信頼が厚い人物であったと言われています。当時の商の王であった暴君紂王の側近であり、紂王の悪政を何とかしようとしていましたが、その残虐な行いを諌めたことから幽閉され最終的に人質になっていた息子の伯邑考を殺されています。幽閉から解放されたあとも姜子牙(太公望)を見出したり、後に名君と呼ばれる人格者として伝えられています。なお、幽閉されているときに周易の卦辞を記したとされ、姫昌は易を通じて物事を的確に予測していました。

天同星の意味と命宮に入った時の特徴

天同星は南斗4星に属し五行は陽の水です。平和・慈悲・協調・融和・歓楽・心やさしい・社交的などの意味があります。

命宮に天同星を持つ人は、謙虚で礼儀正しく温厚な性格になります。外見も男女ともにさわやかです。生来の楽天家で辛いことや苦しいことから逃避しがちですが、争いが嫌いな平和主義者であり社交的でユーモアに溢れています。天同星は文章の星なので文学や音楽などの芸術的な面で才能があります。

天同星の仕事運(天同星が官禄宮に入る場合)

官禄宮に天同星がある場合、持ち前の社交力と人柄の良さを活かし営業や接客業で活躍するでしょう。また自由にやりたい性格なので黙々と机に向かってやる事務仕事や部下を管理するマネージャーは苦手かもしれません。若いうちは職業を転々とする可能性はありますが、中年期を過ぎてから大きく発展する可能性があります。

天同星の財運(天同星が財帛宮に入る場合)

財帛宮に天同星が入るとあまりお金に執着せず、あればあるだけ使ってしまうほうなのでお金は貯まり辛いほうでしょう。ただ金運は基本的にあるため出費は多くとも、誰かの助けや突然の収入なので必ずまたどこかで入ってくる運勢です。天同星が文昌・文曲と同宮・加会していれば特に芸術、芸能に才能があるため、その才能を活かした職業に就くことで大きな財に恵まれます。

天同星の社会・移動運(天同星が遷移宮に入る場合)

遷移宮に天同星が入ると、どんな環境にも適応できる特徴があるので友人や仕事上の付き合いも頻繁になるでしょう。移動運は良好ですので、外出することで多くのチャンスにも恵まれます。人から好かれる性格のため目上の人や実力者からの引き立てを受けて成功する可能性もあるでしょう。