天機星(てんきせい)- 知的で冷静 思慮深い

封神演義での天機星は太公望(たいこうぼう)

今回は紫微星に続き天機星を紹介します。封神演義の人物では天機星は周国の軍師 姜子牙(きょうしが)またの名を太公望(たいこうぼう)を表します。太公望は少年ジャンプで有名なマンガの主人公なので聞き覚えがある方も多いと思います。封神演義では崑崙山の道士として登場し、史実上では文王と武王に仕える軍師でした。殷の紂王を牧野の戦いで討ち破るほどの優れた知性がある戦略家であったと書かれています。

天機星の意味と命宮に入った時の特徴

天機星は五行では陰の木で南斗3星に属し、知恵・学問・精神・情報・参謀・知的探究心・企画力などの意味があります。

命宮に天機星を持つ人は何らかの学問や技術を深く探求し、その道のエキスパートとなる才能があります。精神面での探求心も強く心理学や運命学に大きな興味を示す方も多いです。また計画的で臨機応変さもありますので企画力が問われる仕事なども向いています。ただ、企画力や計画性はありますが実行力に欠けるところがあり、理想を追求しすぎてなかなか物事が進展しないかもしれません。

天機星の仕事運(天機星が官禄宮に入る場合)

天機星が官禄宮に入ると専門的な知識を活かした分野で活躍する機会が多そうです。また精神面での探究心もあるのでクリエイティブな仕事も向いています。企画、芸術、作家、医療、教育、科学技術、哲学、心理学、宗教学など広い分野で適正があります。仕事は、若いときは不安定で苦労しますが、中年以降に安定し発展できそうです。

天機星の財運(天機星が財帛宮に入る場合)

財帛宮に天機星が入ると、お金の稼ぎ方は堅実な方法を取るでしょう。博打的な方法には興味がなく、むしろお金を稼ぐことに興味が薄いかもしれません。天機星が火星、鈴星、羊刃、陀羅、化忌の凶星が同宮・加会する場合、思い通りにことが進まずなかなかお金を貯めることができないかもしれません。凶星が一緒に入る方は、心理学や宗教、医学の分野に携わることで技術や知識を活かして成功すると良いでしょう。

天機星の社会・移動運(天機星が遷移宮に入る場合)

遷移宮に天機星がある場合、自分の知識や技術を深めるために、さまざまな場所へ移動・移転すると良いでしょう。海外に目を向けるのも悪くありません。ただし、火星、鈴星、羊刃、陀羅、化忌の凶星が同宮・加会する場合は、移動先で思わぬトラブルに遭う可能性もあるので注意しましょう。