天府星(てんぷせい)- 寛大で優雅 慈悲深い

封神演義での天府星は姜皇后

紫微斗数の主星14星は封神演義のキャラクターを元にしているという話しを以前のブログでしました。今回お話する天府星は封神演義では暴君紂王の正妻の姜(きょう)皇后です。姜皇后は善良で民衆から慕われるほどの人格の持ち主でした。しかし、姜皇后をよく思わない妲己が費仲と共謀して紂王暗殺の疑いをかけます。姜皇后は悲惨な拷問に遭い最終的に亡くなってしまいます。そして姜子牙により天府星に封神されます。

天府星の意味と命宮に入った時の特徴

天府星は南斗主星に属し五行は陽の土です。温厚、安定、伝統、寛容、聡明、慈悲・度量が大きいなどの意味があります。

命宮に天府星がある人は、おおらかで心が広く、あまり細かいことは気にしない性格になります。容姿も清々しく落ち着きがあって優雅な雰囲気を漂わせます。命宮の反対側の遷移宮に七殺星が入るため一見強そう・怖そうな印象を受けますが内面は心優しい人です。生来の頭の良さから様々なことができる能力はありますが、あまり一つの分野を極める感じではなく広く浅く知識を吸収しそうです。また天府星は生まれついての運もあります。人生苦しいことが起きても必ず誰かの助けを得られるため、生活に困ることはなさそうです。

天府星の仕事運(天府星が官禄宮に入る場合)

天府星が官禄宮に入ると、一つの専門性を極める仕事よりもいろいろな分野の仕事を経験することが多くなるでしょう。また仕事で困ったことがあっても上司や先輩からの助けがあったり人から助けられる吉運に恵まれています。性格はアバウトなところがあり度量も大きいので、細かい専門的な仕事よりも人をマネジメントする仕事のほうが合っています。人から助けれる運勢のおかげか、人生の早い段階から成功する可能性は高く、店舗経営など独立して事業を営むのも良いでしょう。適職は不動産や農業、酪農、鉱業など土地に関する職業や慈善事業、医療、教育、観光関連があります。

天府星の財運(天府星が財帛宮に入る場合)

天府星が財帛宮に入ると安定した収入が得られ、それほど苦労せずにお金を手に入れられる運勢になります。不動産や土地に関わると、より大きなをお金を得やすいでしょう。文昌・文曲、左輔・右弼、天魁・天鉞の星が加会すると、より大きなチャンスに恵まれ早くに財を作りやすくなります。逆に火星、鈴星、羊刃などの凶星が加会するとチャンスを逃し苦労のわりに実りが少なくなる傾向があります。ただし、天府星は持って生まれた福分があるので衣食住に困るほど困窮することはないでしょう。

天府星の社会・移動運(天府星が遷移宮に入る場合)

天府星が遷移宮に入ると外出する機会が多くなるでしょう。外出することで運勢が発展します。天府星は保守的ではありますが、故郷を離れたり様々な有力者と出会うことで目上から認められていき、より早く成功しやすくなるでしょう。職業上の変化も多くなりますが、いろいろな経験を積み視野を広げることで社会の中で頭角を表していきます。