五黄殺(ごおうさつ)と暗剣殺(あんけんさつ)

九星気学には、五黄殺(ごおうさつ)と暗剣殺(あんけんさつ)の二大凶方位が存在します。この二つの凶方位は全てのに適用され、もっとも避けるべき方位と言われています。引越しや旅行の際にこの二大凶方位はなるべく避けるのが得策です。なお、ほかにも凶方位があるのですが、そちらは五黄殺・暗剣殺よりも凶作用が弱く、個人個人で方位が異なります。この方位については別の機会で紹介します。

五黄殺とは

五黄殺とは年・月・日の方位において五黄土星が回座する方位のことをいいます。例えば2017年の年盤の方位は一白が中宮し五黄土星が南に位置しています。この場合、五黄殺は南となり、南に移動すると強い凶作用が表れます。一方、2013年の年盤は五黄土星が中宮しています。この場合、この年の五黄殺の方位はありません。ただし、月盤や日盤には五黄殺が廻ってくるかもしれませんので注意してください。五黄殺の凶作用はすぐには現れず時間をかけて現れてきます。一般的には4年目、7年目、10年目、13年目に凶作用が出ると言われています。

2017年度年盤

九星気学 五黄殺

2013年度年盤

九星気学 五黄殺

五黄殺の凶作用は五黄土星の象意、つまり腐敗、消滅、浄化の作用となり、大きな怪我や病気、災厄、精神的な悪影響などあらゆる面で問題が起こってきます。特に自分自身の不注意やミスから起こる災いとなるのが特徴です。五黄土星の土性は四季の変わり目の土用を表し、次の季節に移行するため,いままでのものを腐敗・浄化する作用です。そのため、それまで続いていた物事がいったんリセットされるような出来事が起こるかもしれません。

暗剣殺とは

暗剣殺(別名:悪殺気)とは年・月・日の方位において五黄土星が回座する方位の反対方向の方位をいいます。さきほど五黄殺であげた2017年の年盤の例で言えば、下記の図のように北が暗剣殺の方位となります。暗剣殺は、暗闇から突然剣で切りつけられるという意味があるように、自分の思ってもみないところから突然の災いが降ってくることを表します。したがって、自分自身のミスから起こる五黄殺と違って他人が起点となって起こる災いとなります。他人が起点となって起こる問題として、例えば仕事上で同僚や上司から陥れられたり、車で相手から衝突されたり、恋愛でパートナーを他の人に奪われたりと五黄殺と同様強い凶作用があります。

九星気学 五黄殺 暗剣殺