天中殺(てんちゅうさつ)という言葉は誰しも一回は耳にしたことがあるかもしれません。テレビなどで一時期もてはやされ、運気がどん底になって災難が降りかかる厄年のようなイメージが定着してしています。もともと天中殺は四柱推命の空亡(くうぼう)と呼ばれているものと同じです。流派によって呼び名が違うだけでその出し方や作用も一緒のものになります。
空亡は空しく亡ぶと書くように空になる、0になる作用があると言われています。つまり星の良い影響も悪い影響もいったんリセットされるのです。良い影響を消されるのは嫌ですが悪い影響も消してくれるということです。
実際、空亡の時期は悪いことばかり起きると言われていますが良いことも起きます。空亡期に結婚や事業を起こすこともあります。逆に空亡期に離婚や破産もあります。ひとつ確実に言えるのは空亡のときに人生の流れが変わる出来事が起きやすいということです。
空亡期の過ごし方
空亡の期間は12年に2年間廻ってきます。厳密にいうと人生120年の中の20年、12ヶ月中の2ヶ月もあります。なお空亡はその前後一年間は空亡となる前兆や終わったあとの余韻もあることも多いです。空亡となる運気もはっきり切り替わるわけではなく徐々に徐々に空亡の影響が強くなる、弱くなる流れになります。ただし、人によっては空亡期の二年の間に突然の出来事として起きることもあります。
空亡期は一般に判断に迷いやすく大きな失敗起こしやすいと言われています。ですので、転職や結婚、新規事業を始めるなどあまり大きく動かないほうが良いとされています。しかし、たいていは大きく動かざる負えない状況になることが多く、そのときは思い切って動くのもありです。個人的な考えですが空亡期は自分の人生のステージが変わるときだと思っています。良いこと悪いことも含め何か大きく変わるきっかけを与えてくれる時期です。別の捉え方をすれば変化が必要な時期だと天が教えてくれているのではないかと思っています。今までの付き合い方を変えなさいと言う風に。変えなければいけないのに頑として変わらないとますます辛くなっていくかもしれません。
空亡期はいままでのことを精算するような出来事や大きく飛躍するためにリスクある決断をしなければいけないなど精神的な負担が大きくなりやすいのも事実です。精神的に参ると正しい判断も出来にくくなりますので誰か信頼できる人の意見も常に取り入れて物事を進めていくと良いでしょう(その信頼できる人も空亡期に入っていなければの話しですが。。。)
空亡の6つのタイプ
空亡は個人個人で違うのですがくくりとしては6つのタイプしかありません。空亡は皆さん必ず一つ持ちます。というのも、空亡を出す時に自分の本質を表す日干支が決まると自動的に空亡が決まるからです。日干支(六十干支)は十干と十二支を順に組み合わせていきますので10と12で組み合わせると組み合わせができない2つが必ず余るのですがそのあまりものの十二支が空亡となります。甲子から癸酉までの日干支は戌亥の十二支が余り、甲戌からはじまり癸未で終わるタイプは申酉が余りという風に全部で6つのタイプがあります。
空亡期というのは年や月にこの余った十二支が廻ってくることを言うのです。2年や20年と2回で連続で来るのはこれが理由です。
興味深いことに6つの空亡はそれぞれ似たような性格、運勢、傾向があります。空亡の種類と合わせて特徴を下記に紹介しておきます。
種類 | 組み合わせ | 特徴 | |
---|---|---|---|
子丑空亡 | 子 | 丑 | 誠実な常識人、争いごとが嫌いな平和主義者、コツコツ努力する努力家・創業運がある、早く独立したほうが成功しやすい、晩年運 |
寅卯空亡 | 寅 | 卯 | 前進するエネルギーが強い、アップダウンが激しく根気が続かない、人と関わらなくなると運気ダウン、詰めが甘い、良くも悪くも評判が伝わりやすい、跡継ぎ運がある |
辰巳空亡 | 辰 | 巳 | 枠にはまらないパワフルさ、無邪気で裏表がない性格、大衆の心を掴むのがうまい、表面はパワフルだが内面は繊細でデリケート、競争する環境に身をおくと成功する |
午未空亡 | 午 | 未 | 美的・バランス感覚が良い、インスピレーションがある芸術家タイプ、引っ込み思案で人見知り、根気があり一つのことに長く集中できる、精神が繊細、年上・目上から頼りにされると発展 |
申酉空亡 | 申 | 酉 | 向上心が高い、多忙で動き回ると良い、良く働くので人より成功しやすい、一人で何でもやろうとすすので他人に任せることを学ぶ、事業を発展させる |
戌亥空亡 | 戌 | 亥 | 独特な価値観がある、夢を持ち続けることで運勢を発展、家庭や家系から縛られる、独力で生まれた家を離れる、胃腸の疲れが運気ダウン、人を支援する役回りをする |
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