封神演義での天相星は殷の太子 聞仲(ぶんちゅう)
紫微斗数の主星14星は封神演義のキャラクターを元にしているという話しを以前のブログでしました。今回お話する天相星は封神演義では、天子に即位した紂王の教育係兼養父として殷に昔から仕えていた太子 聞仲になります。殷国のことを誰よりも考え国を存続させるために戦ってきた忠義のある人物です。妲己に操られ暴君となった紂王を見限って離れた家臣はいましたが聞仲は最後まで残りいつか正気に戻ってくれることを願い紂王を諌め続けました。最後は国の立て直しのため出兵し戦死しましたが、その国を思う忠義心と暴君となった紂王の面倒を最後までみる慈悲深さが後に封神され天相星として祀られました。
天相星の意味と命宮に入った時の特徴
天相星は南斗5星に属し、五行は水の陽となります。奉仕・協調性・自己犠牲・真面目・参謀・礼儀正しい・勤勉・心理などの意味があります。
天相星が命宮に入る人は基本的にまじめで礼儀正しくやさしいタイプが多いです。その人のためなら多少の犠牲もいとわず動いてくれる奉仕精神があります。天相星は「印」を象徴しますので、皇帝に変わって印璽を持って実務的な作業を行うことを表します。ですので、天相星の人は自分が上に立つというよりサポート的な役割が合っています。組織においては参謀役として高い能力を発揮することが期待できます。一方、控えめで自己犠牲的な面があるため狡猾な人に利用されてしまわないよう気を付ける必要があります。
天相星の仕事運(天相星が官禄宮に入る場合)
天相星が官禄宮に入る人は、奉仕精神があるので、その特徴を活かして医療、福祉、慈善、教育の分野の仕事が向いています。実務的な高い能力と献身性から、人から信頼されるので必然的に責任のある立場になり人を管理する立場になりやすいでしょう。また目上の人や年長者からの引き立てを受けやすい特徴もありますので、出世する機会も多かったり仕事も安定して長く続けていくことができるでしょう。
天相星の財運(天相星が財帛宮に入る場合)
天相星が財帛宮に入るとお金の使い方はとても堅実になります。良く計画して節約しながら使うので余程のことがない限り生活に困るといったことはないでしょう。天相星の人はもともと財運自体悪くありませんが、特に天相星の星の輝度が廟旺か文昌・文曲、左輔・右弼、天魁・天鉞の吉星と同宮、加会すると周りからの援助を得る機会が多くなり、結果として豊かな財を築くことができそうです。
天相星の社会・移動運(天相星が遷移宮に入る場合)
天相星が遷移宮にある場合、移動運は良好です。天相星の人は礼儀正しく好印象に見られるので、移動や移転先で有力者との繋がりが出来たり、目上からの支援、援助も多くなるでしょう。視野を広げ、人との繋がりを作るためにも故郷も離れ、積極的に対外活動すると良いでしょう。