手相 生命線、知能線、感情線

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手相の歴史

手相は占いの種類のなかで相術と呼ばれている分類に入ります。相術はモノの形から吉凶を読み解く占いです。特に日本の相術のなかでもっともポピュラーなのが手相で、横浜中華街にいくと手相占いだらけでビックリします。

まわりには手相は信じる人と信じない人がわりとハッキリ分かれているような気がします。手相は目に見えるので、ほかの占星術やタロットよりも説得力があり人気があるのかもしれません。たいてい自分が占いができるというと、まず手を出す人が多いです。

手相自体の歴史は古く、紀元前のインドが発祥ではないかと言われていますが正確には分かっていません。数千年前に記された、人間の身体とその運命を研究した「サムドリカ」やバラモン教の経典「ヴェーダ」にすでに記述があったため古代インドが有力とされているようです。数千年に渡って研究されてきた歴史があるので、手相はどちらかというと科学的なアプローチなのかもしれません。

一方、キリスト教の聖書にも(旧約聖書のヨブ記37章7節)、手相と思われる記述があります。「神は人の手に印象(サイン)を置き給えり。人にその職分(天分)を知らしめんが為なり」
手相にはなにか神秘的なものを感じる非科学的部分もあり、やはり手には人の運命を司る何らかの証拠が刻まれているのではないかと感じます。

手相は古代インドで研究された後、中国とヨーロッパに伝わっていきます。中国とヨーロッパの手相学は独自の発展を遂げ、それぞれ東洋式手相と西洋式の手相と分かれていきます。東洋式手相は易や五行の概念と結びつき、西洋式手相は占星術と組み合わさっていきました。

日本に手相が本格的に伝わったのは江戸時代と言われており、江戸の有名な観相家 水野南北や林文嶺の著書に手相のことが記されています。中国経由で入ってきたため東洋式の手相が盛んに研究されてきましたが、19世紀に入り世界的に有名な手相家キロの影響で西洋式手相が一気に普及していきました。最近では、東洋式の手相はあまり聞かなくなりましたが、どちらも当たる当たらないに限らず非常に面白いです。

手相三大線 – 生命線・知能線・感情線 –

手相には三大線があります。この三大線は、ほとんど、どの人の手にも表れており、もっとも基本となる線です。手相を覚えるには、まずこの三大線を覚えることから始まります。

手相 生命線、知能線、感情線

生命線

生命線は人差し指と親指の間を起点として、金星丘に沿って楕円状を描いて手首の付け根に向かっていく線です。東洋式手相では地紋と呼ばれています。生命線はその名の通り、その人の体力や生命力を見ます。生命線が極端に薄かったり、大きな切れがある場合、健康状態に問題があることが多いです。また場所が金星丘の近くなので家族や住居を表すこともあります。ほかにも生命線上には自分が頑張っているときに出る向上線や結婚や出会いを表す線も支線として表れたり、いくつもの重要な事柄を見ることができる最も重要な線です。

知能線

知能線は生命線と同じく人差し指と親指の間を起点としていますが、伸びる方向が異なり手のひら中心に向かって伸びていきます。東洋式手相では人紋と呼ばれています。知能線は頭部に関係する事柄を表し、精神的な特徴や頭部のケガ、精神的な病気など頭に関わることが表れやすいです。一般に知能線は、頭の良さや才能と関係すると言われていますが、どちらかというとその人が物事を考えるときの精神的特徴や傾向を表しているような気がします。例えば金勘定など現実的なことが得意だったり、クリエイティブなことが好きな感覚派だったり、物事を深く考えて取り込むのが好きだったり、その精神的特徴が顕著に表れます。精神的傾向が分かるので職業の向き不向きや仕事の運勢の発展具合を見ることも出来ます。

感情線

感情線は小指下を起点として中指、人差し指側に向かって伸びる線です。東洋式手相では天紋と呼びます。感情線はその人の情緒の強さや表現の度合いを見ることができます。感情線が長いと感情的な思いが強く、カーブしていると情緒表現が豊かになります。また感情以外に知能線同様に仕事上の運勢も見ることができます。西洋式ではあまり仕事との結びつきは言われていないのですが、東洋式では感情線付近の部位が乾・離・巽の八卦と対応しているため仕事や目上に関することが表れると言われています。知能線も仕事上の運勢を見れますが、その見方と異なる点は、例えば権力に執着する思いが強い、嫌になるとすぐ仕事を変えるなど、感情線は特に仕事上の情緒に関連しています。もちろん仕事だけでなく恋愛に対しても同じような情緒的傾向が見られるので、パートナーにずっと気持ちが残っていたり、嫌になるとすぐ別れたりする傾向を読み取れます。