前回から四柱推命の通変星を紹介しています。
通変星は十干の組み合わせから10種類の星を導き出します。今回は食神(しょくじん)、傷官(しょうかん)の通変星を紹介します(こちらに紹介する特徴は命式の月支にある場合を前提に書いています)。
通変星【食神】
食神となる組み合わせは日干から生じた干で同じ陰陽のとき食神となります。食神は衣食住に関して福があると言われ、衣食住に関連する仕事や行いをすると良いと言われています。実際に鑑定した中では接客業などに携わっている人が多く、人とのコミュニケーションが得意もしくは好きな人が多いのが特徴です。また食神の人の共通項として困ったときに必ず誰かに助けられるという福分の厚い性質もあります。凶事がほかの通変星よりも少ないと言われています。一方で食神は打たれ弱く、か弱い面もあります。このあと紹介する偏印(へんいん)と呼ばれる通変星ととても相性が悪く、自分の命式中の月支 食神の近くに偏印があると身体の不調出やすく、特に婦人科系の病気にかかりやすくなります。精神的にもタフではないので仕事やプライベートで何か辛いことが起きるとたいてい一時的にふさぎ込み、立ち直りに時間がかかるでしょう。食神は比肩や劫財の自星から生じる関係にあるので、自分から出るものが転じて子供という意味があります。ですので、命式中に食神を多く持つ人や食神が巡る年は子供に恵まれると言われています。
通変星 【傷官】
傷官となる組み合わせは日干から生じた干で陰陽が逆のとき傷官となります。上で紹介した食神と同じく日干から生じる干の通変星なのですが、その両者の性質は大きく異なります。食神は穏やかで包むようなやさしい感じなら、傷官は手厳しくストレートにビシっとモノを言う感じがあります。傷官の人もやさしいはやさしいのですが優しさのタイプが違います。口がうまいので食神と同様に人とのコミュニケーションは得意ですが、余計な一言が多いのも傷官の特徴です。傷官という名前は、もともとあとで紹介する名誉・権利を表す正官(せいかん)と傷つける星というだけあって少し性格も攻撃的な面があります。一方、傷官は学術や芸術方面に優れた才能を発揮する星です。実際の鑑定で出会った傷官を持っている人は、美容師、ネイルアーティスト、職人など何かしら手に職を持っている人が多い印象です。女性で傷官だと夫を剋す相性なので結婚生活も途中で変わる可能性あります。傷官を持つ女性はたいてい美人に多く傷官美人とも言われています。
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